生息情報

 県内に生息するツキノワグマは、県北西部を中心とした「東中国地域個体群」と 県北東部を中心とする「近畿北部地域個体群」の2集団が、円山川を境として分布し ている。近年、個体数は増加傾向にあると推定されており、県のレッドデータブッ クも要注目種と見直しされ、絶滅の危機を解消するまでに生息数が回復している。

被害状況

 近年、集落内など人の生活圏への出没が多発している。出没した集落では、住民に強い恐怖心や不安感を与えるとともに、危険回避のために夜間・早朝の外出が制限されるなどの生活・精神被害が発生している。また、人身被害の発生も大きな問題となっている。果樹等への食害も存在する。

対策

 絶滅が危惧されることから、個体数調整を目的とした捕獲は行わず、被害対策の充実による人の生活圏への出没防止を図ることが重要となっている。柿などの集落内に存在する放棄果樹が強い誘引物になっていることから、不要な果樹の伐採などによる誘引物管理が必要とされる。電気柵による防御や追い払いなどの実施も効果的である。

資料



ツキノワグマ出没情報共有システム(GIS)

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