生息情報

 県内には、少なくとも6地域に14-15群(野生群:4地域11群、餌付け群:2地域3-4群)の群れが生息しており、全体の生息頭数は約940頭と推定される(平成28年度1月末現在)。 各地域に1~5のサルの群れが分布して地域個体群を形成しているが、地域個体群はそれぞれが地理的に離れて孤立しているうえ、個体数が少なく絶滅の恐れのある地域個体群も存在する。

被害状況

 ほとんどの群れが集落に出没し農業被害や生活環境被害を発生させているほか、一部の地域では、過度に人を威嚇する個体や人家侵入を繰り返す個体もみられ、地域社会との軋轢が深刻となっている。

対策

 絶滅が危惧されることから、群れの規模に応じた個体数管理が必要である。また、サルは群れ単位で行動することから、生息地域では群れの位置情報を把握したうえで、追い払い活動の実施や誘引物の除去など集落に寄せ付けない対策が必要である。サルに効果の高い電気柵も開発されていることから、電気柵の普及も重要といえる。

資料