個人でいくら頑張っても、周りが野生動物にとって良い餌場である限り被害対策には限界があります。
被害対策の目標は、集落全体を「良い餌場で無くす」ことです。
(1)餌を無くす、(2)柵で囲う、(3)居心地を悪くする、(4)追い払う、(5)捕獲する、これらの対策を、集落ぐるみで効率的に取り組んでいくことが重要です。
【集落ぐるみの被害対策の流れ】 |
(1) 住民学習会などで、一人でも多くの人が獣害対策の基本について学びます。 (2) 集落内を点検し、被害状況、問題点などを明らかにします。 (3) 集落のマンパワーや投資できる経費などを踏まえて、対策案を立てます。 (4) 集落での合意形成を図り、集落ぐるみの対策に取り組みます。 (5) 取り組んだ対策の効果を検証し、次の取り組みに反映させます。 |
集落診断や導入する事業について、市町役場や県関係機関の支援を受けることができます。一部の役員などに過大な負担がかからないように、まずはできることから取り組むことが成功の秘訣です。
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